mongodb:cluster
差分
このページの2つのバージョン間の差分を表示します。
両方とも前のリビジョン前のリビジョン次のリビジョン | 前のリビジョン | ||
mongodb:cluster [2012/12/25 17:20] – nullpon | mongodb:cluster [2015/03/16 09:08] (現在) – [トラブルシューティング] nullpon | ||
---|---|---|---|
行 1: | 行 1: | ||
- | ====== mongoDBのクラスタ | + | ====== mongoDB |
mongoDBはレプリカセットとシャーディング機能をサポートしている。レプリカセットはDBの複製を作成し、自動フェイルオーバーによってサーバが落ちたとき接続先をレプリケーションサーバに切り替えることで可用性を確保できる機能。シャーディングはコレクションを分割して複数のDBに分散して保存することで同時読み込み、書き込み機能を向上させてスケールアウトする機能。 | mongoDBはレプリカセットとシャーディング機能をサポートしている。レプリカセットはDBの複製を作成し、自動フェイルオーバーによってサーバが落ちたとき接続先をレプリケーションサーバに切り替えることで可用性を確保できる機能。シャーディングはコレクションを分割して複数のDBに分散して保存することで同時読み込み、書き込み機能を向上させてスケールアウトする機能。 | ||
===== シャーディング ===== | ===== シャーディング ===== | ||
- | mongod、mongoc、mongosの3種類のサーバプロセスがある。以下は全てのサーバをローカルで起動するための設定である。本来は各プロセスをそれぞれ別のサーバ上に立ち上げるものである。 | + | mongod、mongoc、mongosの3種類のサーバプロセスがある。これらのプロセスは本来はそれぞれ別のサーバマシン上で立ち上げるものである。ここでは全てのプロセスをローカルで起動させる。 |
==== mongod ==== | ==== mongod ==== | ||
- | shardサーバ。データを格納する。2つ以上のプロセスを起動する。ここではとりあえず3プロセス立ち上げた。 | + | データを格納するshardサーバ。 |
+ | |||
+ | **shardsvr**オプションにtureを指定する。他は通常のmongodと同じように設定する。 | ||
< | < | ||
port = 27001 | port = 27001 | ||
行 41: | 行 43: | ||
</ | </ | ||
- | **shardsvr**オプションにtureを指定する。他は通常のmongodと同じように設定する。 | + | 起動する。 |
< | < | ||
行 50: | 行 52: | ||
==== mongoc ==== | ==== mongoc ==== | ||
- | 正式名称はconfig serverだが、日本のユーザの間ではmongocと呼ばれることが多い。クラスタ全体の情報を知っているサーバで、これが停止するとクラスタ全体が停止してしまう。テストなので1プロセスしか立ち上げないが、実運用では単一障害点にならないように物理的に分けた3台の各サーバでプロセスを立ち上げ冗長化する。 | + | 正式名称はconfig serverだが、日本のユーザの間ではmongocと呼ばれることが多い。クラスタの情報を管理するサーバで、これが停止するとクラスタ全体が停止してしまう。テストなので1プロセスしか立ち上げないが、実運用では単一障害点にならないように物理的に分けた3台のサーバでプロセスを立ち上げて冗長化する。 |
+ | |||
+ | **configsvr**オプションにtrueを指定すると、config serverとして起動される。それ以外はmongodと同じ。 | ||
< | < | ||
行 63: | 行 67: | ||
</ | </ | ||
- | **configsvr**オプションにtrueを指定すると、config serverとして起動される。それ以外はmongodと同じ。 | + | mongodコマンドで起動。 |
< | < | ||
$ mongod --config=/ | $ mongod --config=/ | ||
</ | </ | ||
- | |||
- | mongodコマンドで起動。 | ||
==== mongos ==== | ==== mongos ==== | ||
- | mognosルータ。アプリが接続するプロセスでクラスタをアプリから隠蔽する。本番環境ではアプリケーションサーバ上にプロセスを立てて運用されることが多い。 | + | mognosルータ。アプリから接続されるプロセスでクラスタをアプリから隠蔽する。本番環境ではアプリケーションサーバ上にプロセスを立てて運用されることが多い。 |
+ | |||
+ | **configdb**にmongocのhost、portを指定する(複数台構成の場合はカンマ区切りで)。アプリからの接続先になるのでportはmongoDBのデフォルトを指定するのが良い。 | ||
< | < | ||
行 80: | 行 84: | ||
logappend = true | logappend = true | ||
fork = true | fork = true | ||
- | configdb = " | + | configdb = 127.0.0.1: |
+ | # configdb = " | ||
</ | </ | ||
- | **configdb**にmongocのhost、portを指定する(複数台構成の場合はカンマ区切りで)。アプリからの接続先になるのでportはmongoDBのデフォルトを指定するのが良い。 | + | 起動は |
< | < | ||
$ mongos --config=/ | $ mongos --config=/ | ||
</ | </ | ||
- | |||
- | 起動にはmongosコマンドを使う。 | ||
==== シャーディングの設定 ==== | ==== シャーディングの設定 ==== | ||
各プロセス起動後、クラスタの設定を行う。 | 各プロセス起動後、クラスタの設定を行う。 | ||
- | mongosに接続して | + | mongosでadmin dbに接続して |
< | < | ||
- | $ mongo | + | $ mongo admin |
</ | </ | ||
mongodをシャードサーバとしてクラスタに追加する | mongodをシャードサーバとしてクラスタに追加する | ||
< | < | ||
- | mongos> use admin; | ||
mongos> db.runCommand({addshard:" | mongos> db.runCommand({addshard:" | ||
mongos> db.runCommand({addshard:" | mongos> db.runCommand({addshard:" | ||
行 117: | 行 119: | ||
</ | </ | ||
+ | シャーディングの設定は以下のコマンドで表示できるが、正直読みにくい | ||
+ | < | ||
+ | mongos> db.printShardingStatus(); | ||
+ | </ | ||
+ | |||
+ | ==== トラブルシューティング ==== | ||
+ | < | ||
+ | "error creating initial database config information :: caused by :: can't find a shard to put new db on", | ||
+ | </ | ||
+ | mongodがクラスタに1つも存在していない。1つ以上のmongodをクラスタに追加する | ||
+ | |||
+ | ==== flushRouterConfig ==== | ||
+ | |||
+ | mongosにキャッシュされているクラスタ情報をクリアします | ||
+ | |||
+ | < | ||
+ | db.adminCommand(" | ||
+ | </ |
mongodb/cluster.1356456048.txt.gz · 最終更新: 2012/12/25 17:20 by nullpon